2024.10.30
森のギャラリー
夏と比べると日も短く、秋の色が日に日に濃くなりつつあるこの頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、10月17日、18日の2日間にわたりに行われた第22回安全衛生大会の様子をお伝えします。全国の山林事務所から安全衛生委員並びに山林で伐倒などの実務に従事する社員等総勢32名が集まり、安全に関する講習、意見交換を行いました。
1日目は平取山林事務所管轄の似湾山林にて、伐倒実演と解説、作業エリアでの危険個所の確認共有を行いました。伐倒実演では、伐倒作業の中でも危険度の高い枯損木(枯れ木、根元が腐れている木など)の伐倒について、実際に枯損木を伐倒し、危険への対策と安全性の確保について解説が行われました。下の写真は伐倒実演の様子です。
また、作業エリアの危険個所の確認では3班に分かれ、どのような危険があるかについて各班で意見交換を行いました。下の写真は危険個所を確認している様子です。
立木の蔓がらみ(木に蔓植物が巻き付いていること)や退避の支障となる枝条等を除去せずに作業することによる足元の不安定さなどの危険要因があげられ、一層安全への意識を高めることができました。
2日目は公益財団法人札幌市防災協会の講師の方をお招きし、救急救命法、緊急搬送手法の講習を受けました。
応急手当の主な目的は「救命」、けがや症状の「悪化防止」、「苦痛の軽減」の3つとされ、正しい手順、方法の措置を行うことが重要です。実技体験を交えた講習では、目的を意識して救命処置と応急手当の重要なポイントをご教示いただきました。下の写真は心肺蘇生法とAEDの使い方を学んでいる様子です。
また、様々な緊急搬送手法の例を体験し、どのような状況でもなるべく負傷者の負担にならない運び方を学びました。他にも止血方法、熱中症の対処、防止方法、アナフィラキシーショックを防ぐ正しいエピペンの使用方法など、山林内で起こりうる負傷、トラブルへの正しい対応を詳しく学びました。
最後に平取山林事務所の職員が安全宣言をし、指差し呼称を参加者全員で行い、閉会しました。
今回の安全衛生大会は現場で起こりうるリスク・事故を想定して行われ、より実践的な知識を身に付けられました。労災を起こさない意識、起きた後の正確かつ迅速な対応をこれからも心掛けていきたいと思います。