2023.11.30
森のギャラリー
今年の北海道の夏は最高気温が30度を超すなど厳しい暑さになりましたが、11月になるとさすがに冷え込みが厳しくなってきております。十勝平野では落葉広葉樹はすっかり葉を落とし、黄葉したカラマツが晩秋の最後の彩りをみせておりました。厳しく長い北海道の冬ももうそこまで来ています!
さて、今回はこの十勝平野に位置する浦幌山林及び帯広市内で行われた安全衛生大会の様子を紹介いたします。この安全衛生大会では、年に1度各拠点の安全衛生委員や現業社員が一堂に会し、安全衛生に関する研修や意見交換を行います。
今回の1日目のテーマは、「伐木作業の実践」ということで2班に分かれて各班3名の現業社員が伐木作業を行いました。作業に入る前に班で、どのようなリスクがあるか洗い出しそのリスクを回避する方法について意見を出し合います。伐倒木の枝の落下、跳ね上がり、笹に足を取られる、強風により狙った場所に木が倒れないなどの意見が出ました。作業者はこれらの意見を踏まえ、伐倒方向を決め、笹を刈るなどして退避場所を確保し伐木作業を行います。作業終了後には撮影した動画を確認し、良かった点や安全上のアドバイス等を意見交換しました。普段の現場では、時に自分でリスクを見つけ、自分で判断することを求められる場合があります。このように全員で意見交換することは、新たな気付きになったことと思います。また若手の作業者は、他事務所のベテラン作業者の技術を直にみることで大きな刺激になったようでした。
大会第2日目は、林業・木材製造業労働災害防止協会から講師をお招きし、「安全な伐木作業の基本」をテーマにご講話して頂きました。1日目で実践した伐木作業は、林業で必要な作業の中でも非常に危険な作業になります。令和4年の林業作業種別死亡災害発生状況では、伐木作業中の発生率が53%にもなります。講義の中では、伐木作業の技術的な部分だけではなく作業着手前の準備(調査・記録・作業計画の作成)と作業前打ち合わせも重要であることを再認識させられました。
また当社を主管する、三井物産株式会社 サステナビリティ経営推進部 グローバル環境室 ご担当者様より「安心・安全な職場づくり」をテーマに、三井物産グループ労働安全衛生方針や当社(下請先/協業先を含めた)HSE(衛生・安全・環境)に関する意識強化について説明と意見交換がなされました。その中で繰り返し強調されていた「安全は何よりも優先される」「自分自身・家族のため」という言葉は参加者全員に届いたことと思います。
新しいメンバーも加わり行われた2日間の安全衛生大会も閉会が近づき、最後に会場となった帯広山林事務所の所員より安全宣言が行われましたのでご紹介いたします。
【安全宣言】
労働災害防止・安全作業の誓い
私達は「基本作業」を遵守し、災害防止のため、着実な安全装備の着用等の対策に努めて参ります。また、出たとこ勝負の林業を行わず、確実な事前計画を練り、With Integrityのもと安全作業に取りくむとともに、所員全員が笑って楽しく業務に携われるような環境作りに取り組んでいくことをここに宣言いたします。
2023年11月10日
三井物産フォレスト
帯広山林事務所 職員一同
羽幌山林_カラマツ造林地(2年生)
撮影者/第一事業部 山口
羽幌山林_秋模様
撮影者/第一事業部 山口
羽幌山林_皆伐跡地
撮影者/第一事業部 山口
似湾山林_もみじ
撮影者/第一事業部 川中
沼田山林_11月にしてこの積雪はツラいです...。
撮影者/第一事業部 山口
沼田山林_秋の景色
撮影者/第一事業部 山口
大野山林_秋の土場
撮影者/第一事業部 川中
大野山林_集材路が入りました。
撮影者/第一事業部 川中
恵山山林_広葉樹林
撮影者/第一事業部 川中
恵山山林_整然としたスギの人工林
撮影者/第一事業部 川中