2022.05.31
森のギャラリー
朝晩は涼しいですが、日中は蒸し暑い日もありますね。梅雨が着々と近づいていると感じます。
今回は、当社で導入しているドローンについて紹介します。
三戸山林は、降水量が多い三重県南部に位置し、夏から秋にかけては台風の影響を受けやすく、林業を行う上では過酷な地域です。雨の影響で山の斜面が崩壊したり、道が壊れたりすることがあり、また風が強くなると倒木が発生することもあります。
今までこのような被害を確認するためには、40度を超えるような急斜面を歩き、人の目で確認をするしかありませんでしたが、そこでドローンが大活躍しているのです!
急な斜面を登り15分かかってしまうような現場でも、ドローンであれば1分足らずで到達することができ、高画質な映像、写真を撮影することができるので、被害の状況は一目瞭然です。
また、以前ご紹介した動物の侵入を防ぐ防護柵の点検でもドローンが活躍しています。
森林被害の確認時同様、今までは歩いて人の目で防護柵の破損有無を確認し、そこで初めて損壊の規模が判明し、必要な資材を取りに戻って、また修復作業に向かっていましたが、ドローンで事前に損壊の程度を確認することができるため、二度手間となることが少なくなりました。
ドローンは、リアルタイムで旬の風景や植物を見たいときにも役に立っています。
ドローンを使う上で苦労などはあるのでしょうか。
操作に慣れるまでは、なかなか感覚を掴めず大変なようです。
モニターで見る映像と実際の場所との距離感がずれることがあり、障害物があるとセンサーで反応するので避けることができますが、木の枝や葉っぱでは反応せずにぶつかって墜落し破損してしまうこともあります。
自動でGPS信号を受診しますが、山は受診しづらく風で飛んでいってしまうこともあり、慣れるまでヒヤヒヤしたそうです。
ドローンの飛行時間、すなわち電池の持ち時間は約20分です。
三戸では、ドローンを飛ばすときは6個の替えのバッテリーを持って行きます。1個のバッテリーを使いまわすと消耗が早いので、6個を使いまわしています。
飛行距離はどのぐらいでしょうか。遮るものがなければ2㎞ぐらい飛びますが、三戸山林では500mほどです。
今も大活躍のドローンですが、更なる利活用を目指して日々検討を行っています。ゆくゆくは、本格的なドローン操作技術を身に付け、写真を用いた図面作成、立木密度等の解析や測量など、ドローンならではの技術を最大限に活用し、社有林の維持管理業務に幅をもたせた活用をしていきたいと考えています。これからもドローンにはますますお世話になります!
2022年4月の初山別山林_とうとうクマも冬眠から目覚めたようです...。山に入るときは注意しましょう。(人の手と比較しました)
撮影者/札幌山林事務所 阿部
沼田山林_カラフルな服装で作業します。
撮影者/札幌山林事務所 山口
2022年4月 沼田山林_冬の作業道踏査です。
撮影者/札幌山林事務所 田中
2022年4月 沼田山林_境界のペンキ塗りをしています。
撮影者/札幌山林事務所 田中
宗谷山林_菓子パンの様なサルノコシカケです。
撮影者/札幌山林事務所 山口
泉沢山林_整然と並ぶトドマツです。
撮影者/札幌山林事務所 山口
似湾山林_瑠璃色の空と朝日が美しいです。
撮影者/平取山林事務所 齋藤
似湾山林_豊丘を縄張りにするキツネです。
撮影者/平取山林事務所 齋藤
浦幌山林_十勝にも春が来ました。
撮影者/帯広山林事務所 菊池
三戸山林_あなぐまを発見しました。
撮影者/長島山林事務所 川中
三戸山林_シダの茎を折ると即席の箸の完成です。
撮影者/長島山林事務所 辰巳
三戸山林_スウェーデントーチと呼ばれる丸太を使った焚火です。
撮影者/長島山林事務所 辰巳
三戸山林_水を吸いはじめた木は皮が剥けやすいです。
撮影者/長島山林事務所 辰巳
三戸山林_マルミノヤマゴボウです。
撮影者/長島山林事務所 川中
日光浴中のとかげです。
撮影者/長島山林事務所 川中
三戸山林_藤の花です。
撮影者/長島山林事務所 川中