2020.12.25
森のギャラリー
山々の美しい雪化粧に冬の訪れを感じるころとなり、いよいよ年越しが近づいてきました。
11月12日₋13日の2日間にわたり、北海道の浦幌町にある石井山林で第18回「安全衛生大会」を開催しました。全国の山林事務所から安全衛生委員並びに山林で伐倒などの実務に従事する社員等総勢35名が集まり、伐倒技術の講習や安全に対する意見交換を行いました。
今回の大会では、一人一人が自らの感覚や癖を数値化し知ることで、伐倒方法の基礎を改めて見直し、安全で正確な伐倒技術を高めることを目的としています。実際の訓練では、チェーンソー競技の日本大会であるJLC(日本伐木チャンピオンシップ)で行われている伐倒競技を参考に独自ルールを追加し、受口(うけくち)※の角度や大きさ、伐倒方向のズレなど、普段の伐倒作業では測定することが無い数字を確認していきました。※受口とは樹木を伐倒する際、伐倒方向に向けて切り取る三角形の開口部のことであり、 この受口の角度や大きさ、向きによってどのように木が倒れるかが決まるため、チェーンソーで正確につくる技術が求められます。
今回は通常の伐倒方法ではなく、追いヅル伐りで訓練を行いました。追いヅル切りは、広葉樹や大径木、傾いている立木の伐採などに使われる伐倒方法ですが、この方法は安全面でのメリットが大きく、正しい作業方法を復習する為に行いました。実際の訓練から見えてきたものは、本州と北海道のメンバーそれぞれで受口の角度に差が生じることでした。普段の作業では、山林の傾斜などによって受口の角度を変える必要があるのですが、それぞれが主に働く山林の地形に合わせた角度で切るためバラつきが生じていました。例えば本州の社員では、急峻な地形特有の事情により、受口角度を大きくしてしまうというものでした。2回目に行った訓練では見事に修正してきたのは流石でした。また、作業時の姿勢や伐倒合図の徹底、チェーンソーの安全装置の作動など、伐倒時の基本動作を再度確認することができ、安全意識の向上に繋がりました。
各事業所の社員が中心となって安全装備や集材方法など、あらかじめ定められたテーマを基に意見交換を実施しました。日頃疑問に思っていること、他の事務所の取組み、作業方法の違いやその地域の事情などをお互いに話し合い、コミュニケーションにより普段知り得なかったこと、参考となった部分、今後に活かせる話題など幅広く意見が飛び交いました。
青空と雪化粧をした山のコラボは清々しい気分です。
撮影者/本州事業部 泊
人工林へ差し込む一筋の光にパワーをもらいます。
撮影者/札幌山林事務所 阿部
水面へ彩りが広がる紅葉は、おもわずため息がでます。
撮影者/長島山林事務所 川中
シダの生長がよいのは、しっかり間伐された元気な森の証です。
撮影者/長島山林事務所 川中
胸の位置で測る胸高直径調査は森の情報収集にはかかせません。
撮影者/長島山林事務所 川中
腰道具(ウエストベルト)には林業では欠かせない特殊なアイテムを入れています。
撮影者/長島山林事務所 川中
木材検収システムで丸太のサイズ情報を記憶しています。
撮影者/業務部 大森
搬出間伐にはプロセッサーが大活躍です。
撮影者/本州事業部 泊
重機のキャビンは起動スイッチや安全装置がたくさん。オペレータ-さんの仕事姿には憧れます。
撮影者/本州事業部 泊
撮影者/長島山林事務所 川中
撮影者/長島山林事務所 川中
撮影者/東京山林事務所 細島
撮影者/長島山林事務所 川中