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2020.06.19

森のギャラリー06月森林管理のひとこま

夏が来ると、下刈の季節がやってくる

全国の天気予報では、今年一番の暑さが日々更新されるシーズンに突入しました。
初夏から夏本番までは「下刈」が始まる季節です。

夏は植物の生長速度がピークに達する季節となり、植栽木のほかにも雑草なども太陽を求めて激しい生存競争が行われます。せっかく植えた苗木が競争に負けてしまうと、雑草などに覆われてしまい衰弱し枯れてしまうことがあります。
それらを防ぐために、下刈は雑草などから植えた苗木を助ける重要な作業であり、植物が旺盛に生長する夏だからこそ下刈を行う理由となります。ではこの暑さの中、どのような対策が必要になるでしょうか。

夏の暑さ対策は

下刈は、たくさん汗をかく重労働です。
暑さ対策を徹底して行わないと脱水症状になる危険があり、熱中症対策はとても重要です。現場に向かう前には、塩分補給の飴やタブレット、冷感スプレーを備え休憩時や作業開始前に補給します。
その他、水分補給(水やスポーツドリンク)も各自行っています。又、作業現場は風が通る場所ではありますが、作業中は汗が止まりません。体に熱を溜めこまないように、空調服の導入をしています。
両サイドに電動のファンが付いており空調服内に風を送ります。風量が強く、電源も夕方まで持つので使用する前に比べると幾分快適に作業が進められるようになりました。

ハチから身を守る対策は?

山にはミツバチをはじめ、毒を持っているスズメバチやアシナガバチなどが生息している場合もあります。
草や木の枝に紛れて巣を作っていることが多く、誤って刺激をしてしまうと大群となって襲い掛かってきます。
ハチを撃退するスプレーや万が一刺されてしまった場合に毒を吸引するための注射器を持ち歩いています。

手袋は防振機能を備えた防蜂(ぼうほう)手袋を着用して、ハチから身を守っています。

作業は必ず2人以上で行うことで、定期的にお互いに異常がないか確認しあうようにもしています。

                            

森からの便り - 四季折々の一期一会

コルゲートパイプ(暗渠管)の中に沢の水を通し、その上に土を盛り作業用の道を作ります。

撮影者 /平取山林事務所 菊池

遠くに海が望める良い立地。地拵作業が終わり、これから植栽が始まります。

撮影者 /札幌山林事務所 田中

地域貢献の一環としてオヒョウニレの種を収穫して、苗を育て始めました。

撮影者 /平取山林事務所 齋藤

「一生に一度見られるかどうか」ササの花は60年~120年の間に一度だけ咲くといわれています。

撮影者 /札幌山林事務所 阿部

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