2020.05.20
森のギャラリー
新緑がまぶしい季節となってきました。
この時期には、全国一斉に「植栽」の作業が始まっています。植栽は、田植えのように機械化作業を行うことが難しく、社員と下請業者の皆さんとが一体となって 1 本 1 本手作業で行います。
主に北海道と三重県で植栽を行っていますが、地域によって植えている苗木の種類や樹種に違い
があります。樹種は、北海道ではカラマツ、トドマツ、三重県ではヒノキ、スギとなります。
では、どのような苗木を植えているのでしょうか。
苗畑で育ち、苗を抜いて根を裸状にしたもので、苗木の大きさは 30~50cm くらいのものを植えます。
根が裸状なので、植栽するまで期間が空く場合は、仮植など乾燥を防ぐ対策をしています。
採取した枝を薄い筒状の容器の中で育て、挿し木などを行い養成した苗木です。コンテナ内に収まっているので乾燥に強く、植穴も小さくて済むので植えやすい特徴があります。また根が露出していないので、活着しやすいという利点もありますが、土が苗のまわりについている状態で重いため、運ぶ作業には体力を使います。主に北海道では裸苗、三重県ではコンテナ苗(写真)を使用しています。
振り返りこちらが気になる様子。キタキツネはこれからの季節、冬毛から夏毛へ変身していきます。
撮影者 /帯広山林事務所 山口